過眠症とは

過眠症

不眠症と正反対の過眠症で悩まれている人もたくさんいます。わたしの周りでも2人ほどいらっしゃいますが、内一人の人は重症なナルコレプシーです。

 

過眠症とは、十分な睡眠がとれているにも関わらず、日中に強い眠気を感じたり、居眠りをしてしまう症状です。

 

大事な会議なのに居眠りをしてしまいそうになった、周囲から「あくびが多い」と指摘されてしまった等、日常生活に影響を及ぼし、且つ、理解が得難い症状でもあり、悩んでいる方もいらっしゃることと思います。

 

今回は、過眠症について調べたことをお伝えします。一人でも多くの方が治療に繋がり、生活の質の向上のきっかけになれたら、嬉しいです。

 

過眠症のタイプ

過眠症には、主に三つの種類に分類されます。

 

ナルコレプシー

1000人〜3000人に1人にみられる過眠症です。日中に数十分程度の短い睡眠を繰り返したり、笑ったり驚いたりすると全身の力が抜けてしまう情動脱力発作、また、寝入りばなに金縛りのような症状が現れる睡眠麻痺や、入眠時に夢を見る入眠時幻覚、といったものがあります。

 

この病気の原因はまだ明らかにされていませんが、白血球の血液型(HLA)を調べると、ナルコレプシーの患者さんは特定のタイプが多いことから、体質的要因が発症に関係しているのではないか、と考えられているそうです。

 

また、更に最近、オレキシンという脳内物質が少なくなることが、ナルコレプシーの発症に関わっていることが、研究で分かってきています。

 

治療法

治療は薬物療法が中心です。日中の眠気の予防には、精神刺激薬という種類のお薬を使います。最近、よく使われる薬は、モダフィニル(モディオダール)という薬です。この薬は、作用時間が長く、朝に内服すれば夕方まで効果が続きます。

 

情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺などには、レム睡眠を抑制するお薬が使われます。抗うつ薬(アナフラニール、トフラニール等)がよく使われています。お薬以外の方法では、お昼休みに15分〜20分くらい、午睡をする習慣をつけると、より快適に過ごせるようになるかもしれません。

 

特発性過眠症

日中の酷い眠気の発作を主症状とする過眠症の一つです。特発性という言葉は、原因が特定できないことを指すので、特発性過眠症の原因は判明していないということになります。

 

特発性過眠症の主な症状は、以下の通りです。

 

  1. 睡眠発作

    日中、酷い眠気に襲われる発作です。ただ、この眠気は急激に起こるものではなく、徐々に強まっていくという特性があることから、危険を伴う作業や車の運転をしている際、眠気を感じてから休むことも出来るようです。日中の睡眠発作の後は、すっきりしない場合が多いのも特徴です。

  2.  

  3. 目覚めが悪い

    睡眠発作の項でも、眠った後にすっきりしない事が多いとかきましたが、「目覚めが悪い」というのも、特発性過眠症の大きな特徴的な症状です。

     

    朝の目覚めが悪い事に加え、頭痛やたちくらみ、めまいなどの症状が伴うことが多いようです。症状が重い場合、見当識障害(自分が置かれている状況(時間、場所、季節等)が分からなくなる状態)が見らることがあります。

 

治療法

特発性過眠症は原因が明らかになっていないので、治療法も確立されていません。
薬物療法では、ナルコレプシーと同じように、精神刺激薬のモダフィニル(モディオダール)が多く使われています。

 

反復性過眠症

非常に稀な疾患です。10代で発症することが多く、女性より男性の発症率は4倍程度高いそうです。反復性過眠症では、1日の睡眠時間が16時間から18時間程眠り続けてしまう過眠症です。

 

食事やトイレの時は起きて、自力で出来ます。

 

こういった眠り続ける日が3日〜10日続いた後は、一旦、過眠症の症状はなくなり、また数ヶ月程度経つと(平均では3ヶ月)、再び、長時間睡眠の状態になります。長時間睡眠が続く期間を「傾眠期」、過眠症の症状がない時期を「間欠期」と呼びます。

 

この周期を繰り返すことから、周期性過眠症と呼ばれることがあります。

 

原因は、まだ分かっていませんが、精神的なストレスや感染症による急激な発熱、極端な睡眠不足が発症の誘因になることがあるといわれています。また、反復性過眠症の方の脳波検査では、アルファ波が少なく、シータ波が多かったという研究結果も報告されています。

 

アルファ波は、覚醒時に多く現れ、シータ波は眠くなり、うとうとしている時などによく現れます。こういったことから、反復性過眠症は、軽い意識障害とも言われてもいます。

 

治療法

反復性過眠症は、原因が明らかになっていないため、治療法も確立されていません。ただ、精神的なストレスが発症の誘因になることがある事から、抗不安薬やリチウムを使用することもあります。

 

思い当たる症状があったら、受診をしましょう

過眠症

 

過眠症は、治療が確立されていないものが多いですが、医師に相談することにより、生活の質を高めることは可能です。思い当たる事がある方は、かかりつけ医や睡眠外来を受診してみましょう。

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